この本のあらすじ
体調を崩し、買い物依存症を見直す
著者(コートニーさん)は無類の服好き、買い物依存症。
新しい季節が着たとき、何かイベントが控えているとき、そして仕事のストレスが溜まったとき、何か理由を付けて服を買ってきました。
買って買って、クローゼットは既に満杯なのに、もっともっと欲しくなる。
だって、実際にまだ足りないと感じている。完璧なワードローブができれば、自分も完璧に近づけると信じている。だから、足りない服を追い求めて、買い物をやめられない。
朝、着るものに迷う時間にも、クローゼットを見渡して着ていない服に罪悪感を感じることにも、人の目を気にして装うことにも、ほとほと嫌気がさしているのに…。
そして、とうとう家の中に服を収めるスペースが全くなくなり、コートニーさんは買い物やクローゼットに対する姿勢を見直す必要に迫られます。
時を同じくして、彼女の生活はある種の限界に達していました。
できる限り仕事をたくさんこなし、他人の期待にこたえ、稼ぐだけ稼ぎ、持てるだけモノを持ちたくて頑張っている。
なのに心は満たされず、周囲の人ともギクシャクし、ストレスが溜まり体調を崩し、多発性硬化症と診断を下されショックを受けます。
3か月間、より少ない服と過ごす
何かを変えなくてはいけない。
そう思ったコートニーさんは、ある決意をします。
3か月間、より少ない服と過ごすこと。
自分にぴったりのメソッドが見つからなかったため、彼女は自分でProject333を考案しました。これは、服・小物・アクセサリーも含めてたった33のアイテムで3か月を過ごす、という取り組みです。
Project333の特徴
- 何を着るべきか、ワードローブの原則を教えるものではない。
どんなアイテムを残すかは本人の自由!毎日お気に入りの服を着てOK! - だれかと競争するものではない。
著者のブログやSNSを通じ、今では多くの挑戦者が高め合っています。人と比べなくてOK! - 33というアイテム数に科学的根拠はない。
著者の経験から33としており、おすすめしているが、アレンジしてもOK! - 苦しみながら続けるものではない。
3か月間のうちに季節似合わなくなったり、服が破れたり汚れたりすれば、交換してOK!
これまで買い物依存症で、雑誌の広告営業としてフルタイムで働き、妻であり母でもあり、いつも周りの目を気にしていた女性が、まさに一大決心!最初はやはり、「足りなくなったらどうしよう」「周囲からまた同じ服を着ていると言われたら?」と様々な不安がありました。
もっと、ではなく、より少ないが幸せを連れてくる
しかしひとたびProject333を始めると、様々な効果が現れます。
- 浪費が減る
3か月間新しく服を買わないため。これまで服やほかのアイテムに費やした金額に驚愕 - 時間ができる
新しく買いたいものを考える時間、朝コーディネートを決める時間が激減 - スペースができる
開始前に33アイテム以外はいったん箱に入れて見えないところに仕舞います。そのうち過剰なモノはクローゼットからも頭の中からも消える - クリアになる
過剰な選択肢はあるだけでストレス。アイテムを減らせば、決断疲れも解消 - 解放される
着ていない服・過剰なモノに対する罪悪感、人の目を気にする心から自由に
一言でいえば、Project333を通じ、コートニーさんは彼女の中の“もっとモンスター”をやっつけたのです。
もっとお金があれば…もっと大きなクローゼットがあれば…もっとショッピングすれば…もっと仕事を頑張れば…
周囲に褒めてもらえる!大事な人たちとの絆が強まる!自分に自信がつく!健康になれる!
しかし、現実は逆。
もっと、と思えば思うほど、ストレスが溜まり、周囲ともギクシャクし、彼女は病気になってしまった。
もっとモンスターは自分を幸せにしない。
Project333で、“もっと”ではなく”より少ない”を実践し、気持ちが楽になり自分をとりもどしていくのを実感することができました。
クレイジーなアイデアを実行していく
“より少なく”は、買い物やクローゼットに対する態度だけでなく、彼女の新しい生活のモットーとなっていきます。そして日々をより生き生きと過ごし始めた彼女をみて、家族も変わり始めます。
次第に、彼女は次々にクレイジーなアイデアを実行していくのです。
- 3か月間、33のアイテムだけで過ごす
- 家を売る
- 仕事を辞める
- ごくわずかなワードローブをもって、Project333を広めるため全米を周る
これまで絶対にできない!無理!と思っていたこと。
どれも「世間の物差し」や「人並みの暮らし」から逸脱するクレイジーなアイデアでした。
しかし、“もっとモンスター”をやっつけた今、彼女にとって世間の物差しは意味を持ちません。
本当に自分が望んでいること、やってみたいと思うことだけに集中し、周りの目は気にしない。
まさに、モノと距離をとることで、”もっと”から解放され、自分を豊かにするものだけに集中する人生を手に入れたのです。
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