クローゼットと向き合う目的と方法
クローゼットと向き合う=『点検』
クローゼットと向き合う、といっても、ただじっくり眺めるわけではなく…
やることはずばり『点検』です。
機械や自動車の点検と同じように、目的をもって基準を決め、それに当てはまるものがないか一つ一つ確認する作業です。
この点検には2つの目的があります。
- クローゼットにスペースをつくる
- 買うべきものと買わないものを具体的にする
クローゼットにスペースをつくる
新しいアイテムをお迎えするためには、まずクローゼットにスペースを作らなければいけません。
そうしないとクローゼットはあっという間に満杯になって、新しいアイテムもいい状態で保管できません。
なにより、本当にお気に入りの服が、そうでもない服に埋もれて、わからなくなってしまうのです。だからまずはクローゼットの中を総点検して、手放すものをみつけます。
断捨離の基準は世の中に色々ありますが、私の基準は、
今シーズン着倒したものと、全く着なかったものを手放す
としています(^^)/
シーズンが終わりかけの今ならば、どのアイテムをどれくらい使ったかははっきりわかるので、判断に迷いません。
『本当に大事なものに集中するためにそれ以外を手放す』のはミニマリズムの考え方。
ミニマリズム入門書にはこちらがおすすめ♡
着倒したもの
まず、手放すべきものは、着倒したもの。
沢山着たことによって、伸びたり、毛玉ができたり、洗ってもとれないシミがついちゃったり…。
このまま取っておいても、次のシーズンに気持ちよく着られないようなアイテムは、『お疲れ様、いままでありがとう』と言って、手放します★洋服としての天寿を全うしてくれたので、こちらはあまり抵抗なくお別れできると思います。
一点だけ注意すべきなのは、『部屋着として着れるかも~!』と、安易に、そして大量に、とっておかないこと。
まず、お出かけ用の服は、家でくつろぐのには向いていないこともあります。取っておくのは部屋着にふさわしい素材とデザインのものにしましょう★
また、おうちの中だから古びた洋服でOKというわけでもないですよね。
うちで過ごす時間も、人生の一部。誰にも合わない日も、あなたが自分に会っていることを忘れずに(^^)/
さらに部屋着もそんなに大量に要らないはず。お洗濯の頻度にあわせて、増やしすぎないようにしましょう~★
全く着なかったもの
一方で、手放す判断がより難しいのは、全く着なかったもの。着なかったからこそ、『手放すのはもったいない…』と考えてしまいますよね。
しかし、本当に手放したらもったいないのかは、着なかった理由を振り返って考える必要があります。
たとえば、
サイズが合わない、
着ていくところがない、
なんとなく気分がじゃない、
という理由。
これについては、手放さない方がもったいないことが多いです。なぜならこれらは、今の自分にはふさわしくないものだから。そしてそのふさわしくないもので、今を過ごすことの方がよっぽどもったいないから!今、がいつだって一番大事ですもの!
加えて、「ない」が「ある」に変わることはめったにないです。
例えば、「サイズが合わない」のは、体重と体型が変わったから。悲しいかな、何か特別なトレーニングでもしない限り元には戻らないですよね(^^;
そして「着ていくところがない」のは、きっとライフスタイルが変わったから。また変わる予定はありますか?いつごろでしょうか?
「なんとなく気分じゃない」のは、今の時代と自分に似合わなくなってしまったから。時代(=トレンド)も自分も時を経たら変わります。トレンドは巡るとはいうものの、まったく同じところに戻ってくるとは限らないです。
こうなると、買ったとき(=過去)や、かもしれない(=未来)に囚われて、今をイマイチな気分で過ごすことはやっぱりもったいない!
今を楽しもうと思うなら、クローゼットには今の自分のお気に入りだけを並べたい。②全く着なかったものは、やはり手放すことが賢明です。
買うべきものと買わないものを具体的にする
クローゼット点検の目的の2つ目は、買うべきものと買わないものを具体的にすること。
せっかくクローゼットにスペースをつくっても、またイマイチなもので埋めてしまっては振出しに戻っちゃいますよね(^^;
だから、お店に行く前に、買うものと買わないものを具体的にしてしまいましょう★
買うべきものの最優先は「着倒したもの」
じつは、手放す基準はそのまま買い物の基準にもなります。
買うべきものの最優先は「着倒したもの」です。いわば買い替え。
週何回も登場していた服や小物は、いわばスタメン選手。無くなるとワードローブがうまく回りません💦速やかに変わりを補充しましょう★
一見、事務的な買い物に思えるかもしれませんが、実はこの買い替えはおしゃれ度を上げるチャンス!
好みやライフスタイルに合っていて着慣れたアイテムが、今の時代に合ったものに新しくなるので、装い全体がフレッシュになります!いつもよりすこ~し質のいいものにすればさらに洗練されて見えるハズ。登場回数が多いので、予算をかけても全然もったいなくないのです。
買わないものは「全く着なかったもの」から考える
買わないものは、「全く着なかったもの」を観察して具体的にしていきます。
並べてみると、色・デザイン・素材に、何か共通点が見えてこないでしょうか?
例えば、以下のような共通点は、買わないものを見つけるヒントになります(^^)/
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お手入れがめんどくさい服ばかり手放している
アクリルがいっぱい入っているニットはすぐ毛玉ができるから着なかったなぁ~
アイロンがけが必要なシャツって、結局着ないよなぁ~
同じような手間のかかる素材のアイテムは買わず、イージーケアのものに切り替えましょう★ライフスタイルに合ったものを上手に手入れして着ていれば、清潔感あるおしゃれは簡単です。
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なぜか同じようなアイテムが複数あって、どれも着ていない
毎年トレンドだから毎年デニムを買ってたけど、結局スカートばっかり履いてる…
ずばり、そんなあなたはスカート派です(笑)それが自分のスタイルということ。
デニムがどんなにトレンドでも、もう買わなくて大丈夫。バリエーションを無理に増やす必要はないのです。
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「トレンドだから」「定番だから」…トライしたけどやっぱり着なかった
たまにはビビットな色にチャレンジしたけど、コーディネートに困って使えなかった~
みんなが定番って言っている靴が、自分には似合わなかった~
新しいものにチャレンジすることもファッションの楽しみですよね。
でも、食わずらいではなく、食べてみてイマイチと思ったなら、いたん買わないのも賢い選択です。
トレンドやみんなの定番があなたに似合うとは限りません。パーソナルカラーや骨格診断で、自分に似合うものを知るのもおすすめ!似合わせ方もわかるので、無理なチャレンジも防げます♡
好きな色・得意な色を楽しむには、最強配色ワードローブがおすすめ!ワードローブの色を絞ることで、着こなしも着回しも楽しめます♡
「トレンドだから着てみなきゃ」「たまには違う服も着なきゃ」という思いが強いのは、バリエーションの呪いに掛かっているからかも?
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このように、全く着なかったものの共通点が明らかになれば、同じ失敗をするリスクはぐっと下がります(*^▽^*)
ぜひ、お買い物の前に済ませちゃいましょう★
クローゼットはスタイルづくりの最大のヒント
新しく服を買う前にかならずやるべき、クローゼットの点検についてお話ししました!
点検の目的は2つ。
- クローゼットにスペースをつくる
- 買うべきものと買わないものを具体的にする
「着倒したもの」と「全く着ていないもの」を手放せば、クローゼットにスペースができ新しいアイテムを迎える準備は万端に♡同時に、買うべきものと買わないものも具体的になります♡
そして、クローゼットの点検からわかることは、スタイルづくりの最大のヒントでもあります。
何を着て何を着なかったか、それはなぜなのか。
こんなことは、どんな雑誌もインフルエンサーも教えてくれないんですよね。
ちょっぴり面倒だけど実りは多い!すごく価値のあるワークなんです♡
自分一人ではちょっと…💦
という方に向けては、当サロンでは、クローゼットサポートというサービスをご用意する予定です。
今ある服を最大限に活かしながら、似合うものと好きなもの、そしてライフスタイルに合ったワードローブづくりをご一緒したいと思います。
ぜひこちらもご期待くださいませ♡
長くなりましたが、今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
ではでは
Kyoko
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