ミニマリズムの先にあるもの
あなたの余分なリソースは他の人に与えよう
この本を「最高のミニマリズム入門書」として紹介したいのは、ミニマリズムの定義や実践の仕方が書いてあるからだけではありません。ミニマリズムの先にあるものについて示唆に富んでいるからです。
ミニマリズムを実践すると、わかりやすく見返りがあります。今までものを買ったり管理することに費やしていたリソース(お金・時間・エネルギー)が浮くんです。借金を返済したり、働く時間を減らしたり、生活に余裕が生まれます。
このリソースを、自分が本当にたいせつにしていることに集中させていくのがミニマリズムの良さですが、著者はもう一つ、提案をしています。
余ったリソースは気前よく他の人に与えよう、というのです。
つまり、不用品は売るより必要な人へ寄付を、余ったお金も寄付を、余った時間やエネルギーでボランティアをして、ほかの人の役に立とうと。
自分には高尚過ぎると感じたら
これを初めて読んだとき、正直なところ「私には高尚過ぎるなぁ」と感じました。もちろん不用品の寄付くらいならできるけど(メルカリで売るのも結構大変だし)、お金を寄付したりボランティアっていうのはなぁと。
でも、はじめのうちは「それでいい」そうです。とにかくできることからやればいいと。
はじめてみると意外なほど感謝されて、自分にも活力がわいてくるし、余ったお金や時間をもっと大事にしようと思うようになり、ものへの執着から逃れ、人生がどんどん豊かになるそうです。
(もちろん寄付やボランティアは自分への見返りを目的にやることではないけれど、ポジティブな気分になれるならそれに越したことはないですよね)
結局どちらのループを楽しそうと思うのか
著者の言葉を追ううちに、ミニマリストとマキシマリスト(物質的な豊かさを追い続けるひと)では全く違うループの中にいることがわかりました。
どちらも等しく大量生産・大量消費をあおる広告等の刺激にさらされているけれど、自分にとっての十分を知るミニマリストは必要なものだけを買うからリソースに余裕ができる。余ったリソースを他の人に与えれば、感謝されて活力がわき、本当にたいせつなことに益々集中できる。
一方、自分にとっての十分がわからないマキシマリストは、広告にあおられるままものを買いすぎ支払や管理に追われてしまう。お金の不安があるから忙しく働くことをやめられず、大事なことはおなざりになったまま、ストレスがたまっても内省する時間もなく、やっぱり十分はわからないまま…
これは結局どっちのループが楽しそうと思うか、って話なのかなと。
私はもちろん、ミニマリストのループがいい。いきなり完璧は無理でも、少しずつこのループに入って、自分にとっての大切なことに集中する人生にしていきたいです。
ものを手放して豊かになろう
最高のミニマリズム入門書、「より少ない生き方 ものを手放して豊かになろう」をご紹介しました!
この本のおかげでミニマリズムやミニマリストに対する誤解も解け、私もミニマリストになりたいと思うようになりました。自分のたいせつなもの(=家族との時間)ややりたいこと(=開業の夢)にリソースを集中し、「役に立つものと、美しいもの」だけに囲まれた暮らしに変わっていきたいと思います(^^)/
より少ない生き方 ものを手放して豊かになる(楽天ブックス) より少ない生き方 ものを手放して豊かになる(Amazon)繰り返しになりますが、以下に当てはまる人にぜひ読んでいただきたい名著です。
- 「ミニマリズムって、結局何なの?」と思っている人
- モノがあふれる生活、断捨離と整理整頓をえんえんと繰り返す生活に嫌気がさしている人
- この先の人生に対して、漠然とした不安を抱えている人
- 本当はやりたいことがあるが、お金の不安があって踏み出せない人
- 人生において情熱を注ぐべきことを見つけたい人
ものに振り回されず、自分の心が主役の人生を楽しみましょう~!
ではでは
Kyoko
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